有栖川

有栖川宮記念公園
1934年(昭和9)に開園した区立の公園。明治期には有栖川宮(ありすがわのみや)家の御用地となった場所で、園内には有栖川宮熾仁(たるひと)親王の騎馬像が建つ。都心にありながら、四季折々の自然が楽しめる。東京都港区 ©Yutaka Sakano
"有栖川宮記念公園[百科マルチメディア]", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-05-16)

結婚式に出席するため広尾に来た。
広尾に来るのは2回目で、前回は2019年夏ごろ。
都立中央図書館に調べ物にに訪れたときだ。

あのときはどういうわけか、四方田犬彦氏の文章に関わることが多かった。

空想旅行の修辞学―『ガリヴァー旅行記』論 | 四方田 犬彦 |本 | 通販 | Amazon


恵比寿から乗った地下鉄日比谷線直通車は7両編成になっていた。

ああそうか、18m車がなくなり、20m車に変わったのか。

 

通りかかったセガフレード・ザネッティエスプレッソで外国人の親子がお茶をしており、その近くには高い八百屋がある雰囲気は以前と変わっていなかった。

あのチェーンはたいがいこういうところにあるイメージを勝手に抱いている。他に覚えがあるのは二子玉川である。

 

前回は有栖川公園を突っ切ったのに対し、今回は回り込む形で急坂を上っていった。

外国人が犬を連れて降りてくるが、道を避けようとしない。
ベルリンの壁のようなペイントのあるドイツ大使館の前を横切り、開けたところに出ると、式場の入り口がある。

 

門から中を見たときの光景に既視感があった。京都に行ったときなのか、YouTube女流棋士のドキュメンタリーを見ていたときなのか。

「なぜここは、有栖川というのですか」
「有栖川というのは地名で、仙台でしたかね、そのあたりのものです」

というような問答をなんとはなしに聞いた。

この土地は、晴れているより、雨のときの方が風情があるものだと思った。